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「山川穂高の移籍で知名度のある現役選手が不在…」OB戦は満員御礼でも、西武が“稼頭央頼み”をやめられない寂しい理由

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 3月16日、球団初のOB戦が開催された西武。本拠地のベルーナドームは満員の観客で埋まった。

「現在の西武は1970年代に3度の“身売り”によって誕生した球団。こうした歴史から前身球団とは一線を画しており、OB会組織がありません。そのため今回のOB戦はファン垂涎のイベントでした」(スポーツ紙記者)

 両軍監督には西武初期を支えた東尾修と田淵幸一。出場者には郭泰源や工藤公康、伊東勤、オレステス・デストラーデ、秋山幸二など、黄金時代のレジェンドたちが揃った。そのため、

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「昨年11月に売り出されたチケットは早々に完売しました」(同前)

©makoto.h/イメージマート

「山川が移籍し、全国的に知名度のある現役選手が不在に」

 80年代後半から90年代前半にかけて6回の日本一を果たし、「常勝レオ軍団」の異名をとったこともある西武。往年のレジェンドたちの変わらぬ人気を尻目に、球団は現役の選手たちをめぐって頭を悩ませている。

「公式戦開幕に先駆けて3月15日から、西武の選手たちが車体にプリントされた特別列車『L-train』の2024年バージョンの運行がスタート。22日からは車内広告をジャックするキャンペーンも展開します。ところが、チームの顔で人気も全国区だった山川穂高内野手(32)がソフトバンクにFA移籍。その結果、全国的に知名度のある現役選手が不在となってしまったのです」(球団関係者)

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