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「山川穂高の移籍で知名度のある現役選手が不在…」OB戦は満員御礼でも、西武が“稼頭央頼み”をやめられない寂しい理由

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「知名度がある唯一のユニフォーム組は、松井稼頭央監督」

 特別列車で2号車の車体を飾るのは、早大からドラフト1位の鳴り物入りで入団、今季2年目の蛭間拓哉外野手(23)だが……。

「キャンプこそ一軍相当のA班に呼ばれましたが、レギュラーに定着できていないばかりか、開幕二軍の恐れもあるレベルです。それでも球団が起用せざるを得ないあたりに、選手層の薄さが露呈してしまっている」(同前)

 球団内では今、こんな嘆き節が聞かれるという。

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「全国区で知名度がある唯一のユニフォーム組は、松井稼頭央監督(48)なんだよね……」

 前出の球団関係者が嘆息する。

「広告ジャック企画で使用する車内広告では、松井監督が一番打者として長髪を靡かせながら駆けるシーンなど、現役時代の写真を5点も使用し、“監督推し”を全面展開しています。幸い、アラフィフになった今も爽やかさは健在でファン人気も高いのですが、現役選手に人気がないことの裏返しでもあります」

アラフィフでも爽やかさは健在だが ©共同通信社

 車内広告の松井監督の写真には、こんなコピーが。

〈もの凄い選手だった人が監督です。〉

 徹頭徹尾、レジェンド頼みなのだった。

「山川穂高の移籍で知名度のある現役選手が不在…」OB戦は満員御礼でも、西武が“稼頭央頼み”をやめられない寂しい理由

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