月刊「文藝春秋」で連載中のタイタン社長・太田光代氏の手記「お笑い社長繫盛記」。4月10日発売号に掲載された最新号では、光代氏が「宗教2世」として育てられた過去について、告白している。爆笑問題を日本屈指の売れっ子芸人にした陰の立役者・光代氏だが、「母と新興宗教」について明かすのは初めてだ。

太田光代氏 ©文藝春秋

家庭内に不協和音が鳴り始める

 母はシングルマザーで、保険の営業で生計を立てていたという。

「38歳で私を出産すると、母は保険のセールスレディとして働くようになり、女手一つで私を育ててくれました。母との古い思い出といえば、もっぱらその仕事に連れ回されたこと。母はセールスで在宅しているお客さんを回るのですが、あえて小さい子どもで足の悪い私を連れていきました」

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病気の影響で脚の長さが不揃いだった少女の頃 ©タイタン

 やがて光代氏が6歳になる頃に知人の紹介で結婚することとなる。

 母と光代氏、そして新しい父。3人で暮らすこととなった光代氏の家庭に、不協和音が鳴り始める。その原因は、とある新興宗教だった。