旬な人が深くハマっている趣味について聞く「ハマる人」に、声優、ナレーター、そして俳優としても活躍する津田健次郎さんが登場。愛機Leica M3とともに、六本木の街を散策していただきました。
『週刊文春WOMAN2024年春号』から一部を抜粋し、掲載します。
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役者として芽が出るまでの道のりは長かった
声優として、『呪術廻戦』や『ゴールデンカムイ』など数多くの人気作品に出演し、低音ボイスと豊かな表現力で、キャラクターに命を吹き込んできた津田健次郎。連続テレビ小説『エール』のナレーターを務めて以降は、実写作品にも活躍の場を広げ、ドラマ『グレイトギフト』(TEASAで配信中)では、冷徹な医師役にも挑戦している。
「声優と俳優で、技術面ではもちろん違いはあれど、僕の中で明確な線引きというのはないんです。どちらも一つのジャンルに過ぎなくて、別物ではない。芝居は芝居、というイメージを持っています」
枠に囚われない多彩な活動でますます人気は高まり、昨年10月には写真集『ささやき』を発売。サイン会に押し寄せたファンへの“神対応”も話題を集めた。
「僕にとっては丁寧に接しない理由の方がない(笑)。お金も時間もかかる中、来ていただいた方たちになぜ不愛想にせなアカンねんって。50を超えたオジサンのためにいらしてくれたと思うと本当に有難いですね」
現在52歳。“イケオジ”として、異例の大ブレイクを果たす津田だが、役者として芽が出るまでの道のりは長かった。