今回のリニューアルの目玉は、水木の「原画」が見られる展示室。オープンから企画展として、「鬼太郎誕生ー生まれかわる四つの物語ー」と題した展示が開催中。
水木の長女・原口尚子さん「何度も来てほしいですね」
『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』でも物語の始まりともいえる重要シーンとして描かれる、鬼太郎誕生の物語には、掲載誌、タイミングによって複数のバージョンがあり、今回の展示では、4種類の作品を貴重な原画とともに紹介している(くわしくは発売中の『週刊文春エンタ+ 特集『怪獣8号』/水木しげると「ゲゲゲの謎」』をご覧ください)。
水木の長女・原口尚子さんは、「この後の企画展でも、いつも必ず原画がある状態にしたいです。今回の企画展の実施期間中も展示原画の入れ替えもあるので、何度も来てほしいですね」と語る。
ちなみに、原画を見る際には、原画の状態に注目したい。たとえば、水木が多数の連載を抱え、忙しかった時期に描かれた「ガロ」版には、コマごとに切り取られ、原稿用紙に張り合わされた跡がある。
これには1枚の原稿にペンを入れてから、アシスタントに渡していると間に合わず、1コマペンが入るごとにアシスタントの作業に回し、作業していた可能性もある。そんなことを想像しながら見れば、当時の水木の息吹を感じることができるだろう。
展示のラストには、『ゲゲゲの謎』ファンにはうれしい、誕生した鬼太郎とともに撮影できるフォトスポットも!
『河童の三平』に登場するタヌキが店長を務めるグッズショップも楽しい。
発売中の『週刊文春エンタ+ 特集『怪獣8号』/水木しげると「ゲゲゲの謎」』では、水木しげると『ゲゲゲの謎』について、42ページ総特集!
「幽霊族」「鬼道衆」「田中ゲタ吉」…など、『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎』を原作マンガから本気で読み解く企画に加え、ほか関連作品に登場する「水木」&「鬼太郎の父(のちの目玉おやじ)」についても、徹底解説。
さらに、水木ファンの聖地、境港市で行われた俳優・のん&声優・木内秀信(水木役)のプラチナイベントの詳細ルポも!
©︎水木プロダクション
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「水木しげる記念館」
所在地:鳥取県境港市本町5番地
開館時間:9:30 ~ 17:00(最終入場16:30)
開館日:年中無休
入館料(当日券):一般1000円、中高生500円、
小学生・障がい者300円、未就学児無料(すべて税込、前売り券あり)
公式サイト:http://mizuki.sakaiminato.net/