2022年7月8日に起きた安倍晋三元首相銃撃事件。殺人などの罪で起訴された山上徹也被告(43)の母親・A子さん(71)が、「週刊文春」の延べ100分におよぶ直撃取材に応じた。
事件を機に国会議員と教会の関係が次々と明らかに
「母が統一教会に多額の献金をして自己破産し、家庭がめちゃくちゃになった。教会と母を恨んでいる」
事件直後、奈良県警の聴取に対してこう供述した山上。昨年1月に殺人や銃刀法違反の罪で起訴されると、大阪拘置所に接見で訪れた弁護士に「事件について考えない日はありません」と話したという。
山上が起こした事件は、日本社会と統一教会(現・世界平和統一家庭連合、以下、統一教会)の関係性を根底から変えた。かつて問題視された高額な献金システムや、壺や多宝塔などを言葉巧みに売りつける「霊感商法」に再び批判が高まり、安倍元首相をはじめ国会議員と教会の関係も次々と明らかになった。
山上の母親は現在、単身者用の集合住宅でひっそりと暮らす
「こうした事態を重く見た岸田文雄首相は、昨年10月に解散命令を東京地裁に請求。教会側は全面的に争う姿勢を示しており、審理の長期化が予想されています」(社会部記者)
一方、これほど世間を揺るがした事件にもかかわらず、犯行の動機に大きく関わる山上の母親は口をつぐんだままだ。