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「沈黙の時間があるのは当然」“プロのラーメンライター”が明かした「インタビューで一番やってはいけないこと」

『できる人だけが知っている 「ここだけの話」を聞く技術』より #1

2024/05/14
note

 ちなみに、そこまで盛り上げにいかなくとも「なるほど~、ふむふむ」などと相槌を打つくらいでも相手は悪い気はしません。

 沈黙を埋めることよりも、話を一生懸命に聞いてくれている姿勢が見えることが大事なので、無理に話そうとしなくてもいいと思います。

 とにかく、会話中に焦るのはいちばんよくないと言えるでしょう。

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 会話は、相手が「話したい」と思えるリズムを作ることが、何より大事です。

大事なのは、相手が「話したい」と思えるリズムを作ること――。写真はイメージ ©getty

 その中で、聞き手である自分が焦ると、相手の「話したい」という空気がなくなってしまいます。

 沈黙を埋めることよりも、心地よい空気を作り出すことを意識しましょう。

「雄弁は銀、沈黙は金」

 次の話題に困ったら、目の前のコーヒーを飲んで「あー、あったまりますね~」、これでいいと思います。

 19世紀のイギリスの評論家トーマス・カーライルの「雄弁は銀、沈黙は金」という言葉があります。

 べらべらしゃべって内容がないぐらいだったら、たとえ会話のキャッチボールが少なかったとしても、中身があるほうがよいのです。

 とくに、相手がなかなかしゃべってくれない人で「壁」を感じる場合は、焦らずゆったりしたペースで会話し、空気を作ることを意識しましょう。

 沈黙タイムもOKです。とにかく焦らないことを第一に考えましょう。

「沈黙の時間があるのは当然」“プロのラーメンライター”が明かした「インタビューで一番やってはいけないこと」

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