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 だから、病気が治ってからは、マリクリスとよくいっしょに遊びました。当時ぼくはまだ、あまり英語が得意じゃなかったので、カタコトの英語とボディランゲージで必死になって会話をしてね。あまりにもずっといっしょにしゃべっているから、まわりからも、「ダイスケは、マリクリスに惚れてるんだろう」って、よく茶化されていましたね。

 そんなときに、親父のところにいたジェットというスタッフが気をきかせてね、「きょう、マリクリスと仲良くなるチャンスだぞ」って。最初はどういう意味かわからなかったんですが、もうこれだけ仲良くなったから、告白するなり、勝負を決めるなりしろよっていう意味でしょう。

 それで、親父宅の中庭で小さなパーティーを開いてくれました。ちょっとした食事とアルコールを置いて。ジェットも仲が良かったカーリーという女性と乳繰り合ってね、しばらくすると、自分の部屋に二人で消えちゃって。こうなると、ぼくも男になる番かなと思ってマリクリスに、「ちょっと、部屋に行こうか」って言ったら、真面目な人ですからね、

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「お父さんにバレると叱られる」

 正直、ぼくも、親父に女性には手を出すなって再々、注意を受けていますから、バレることは何としても避けたい気持ちがありました。でも、こういう状況になったら気持ちは止まりませんから。

いきなりソファへ…

 苦肉の策として、親父の部屋からいちばん遠かったのが、オフィスだったんで、そこに行こうと。その部屋には、ちょっと大きめのソファがあるから、そこで何とかできるだろうという魂胆でした。マリクリスも渋々、OKしてくれまして、その部屋へ行くと、もう早速、スタートですよ。

 ぼくのうぬぼれかもしれませんが、相手も多少はこちらに気があったから、了解を得るなんてこともなく、いきなりソファへなだれ込みました。