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ある時は草彅剛、ある時は渡辺謙に憧れて

──それで、松坂桃李さんに憧れて芸能界に?

杉野 その質問、インタビューのたびにいつも聞かれます(笑)。

 もちろん松坂さんは尊敬する大好きな先輩ですが、ある時は共演したことのある草彅(剛)さんみたいになりたいと思っていましたし、またある時は渡辺謙さんのことばかり考えていた時期もありました。

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 そういう意味でも、今作の渓哉が人生の選択に悩む姿は、すごく自分と重なったところがありました。

©2024「⾵の奏の君へ」製作委員会

 いつか、尊敬する先輩方のエッセンスを自分に取り入れてもいきたいと思いますが、その人はその人でしかなく、自分は自分でしかないので、取り入れるのはしょせん無理な話なんですよ。

 ひとつひとつ自分の中に納得して落とし込んでいき、一歩ずつ自分に自信をつけていくしかないと思って頑張ります。

すぎの ようすけ 1995年千葉県生まれ。「第12回FINEBOYS専属モデルオーディション」にてグランプリを獲得し、芸能界へ。映画『キセキ -あの日のソビト-』(17年)で映画初出演後、数多くのテレビドラマにも出演する。 

 近年は、NHK大河ドラマ『どうする家康』(23年)、映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』(23年)、ドラマ『ばらかもん』(23年)などに出演。

 待機作に、主演を務める連続ドラマW-30『磯部磯兵衛物語 ~浮世はつらいよ~』(7月放送、WOWOW)、KTV『マウンテンドクター』(7月期放送、カンテレ・フジテレビ系全国ネット)がある。

『風の奏の君へ』
INTRODUCTION
 岡山県美作出身の作家・あさのあつこの『透き通った風が吹いて』を原案に、美作地域で少年時代を過ごした大谷健太郎監督が映画化。岡山の情緒あふれるロケーションに合わせて、ふるさとへの限りない郷愁と慈しみが描かれている。
 劇中では、ピアニストのヒロイン、青江里香を演じた松下奈緒が作曲したピアノ曲も登場。里香に惹かれる渓哉には、『東京リベンジャーズ』シリーズなどに出演した杉野遥亮。その兄の淳也を演じたflumpoolのボーカル山村隆太は、本作が映画デビューとなる。

STORY
 お茶どころの岡山県・美作で無気力な浪人生活を送っている真中渓哉。家業の茶葉屋「まなか屋」を継ぎ、日本茶の魅力で町を盛り上げようと尽力している兄の淳也に、複雑な思いを抱いていた。
 ある日、淳也が東京での大学時代に交際していたという元恋人・青江里香が訪ねてくる。体調を崩し、しばらく美作で療養することになった里香へのほのかな思いを募らせる渓哉。しかし里香にはある事情があった──。

STAFF & CAST
監督・脚本:大谷健太郎/出演:松下奈緒、杉野遥亮、⼭村隆太(flumpool)、西山潤、泉川実穂、たける(東京ホテイソン)、池上季実子/2024年/日本/98分/配給:イオンエンターテイメント/6月7日公開

INFORMATIONアイコン

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