新幹線の無賃乗車で日本を縦断し批判を浴びた迷惑系ユーチューバー、フィディアス・パナヨトゥ氏(24)が、母国キプロスで行われた選挙で当選し、勝利を高らかに宣言した。
お騒がせユーチューバーの当選に、SNSでは批判の声が上がっている。
日本ではいわくつき人物
「信じられない!欧州議会の議員になったよ!みんなに大好きと伝えたい」
演説で喜びを語ったフィディアス・パナヨトゥ氏(24)。
予想外の結果となったのは、地中海にある島国キプロスで行われた欧州議会選挙だ。登録者数260万人を超える人気ユーチューバーのフィディアス・パナヨトゥ氏(24)が、多くの支持を集め当選したのだ。
「この動きはキプロスを変えていくことができる。もう他の政治家はうんざりだ!」
パナヨトゥ氏が力強く語ると、支持者からは大きな歓声があがった。
大勢の支持者に迎えられたパナヨトゥ氏だが、日本では被害届も出されている、いわくつきの人物だ。
「どうやって無賃乗車するか、これから教えますよ」
「ドアの鍵を掛けて、ずっとこの中にいます」
2023年10月、訪れた日本国内でバスや新幹線への無賃乗車を繰り返す動画を投稿した。
閉じこもっていた新幹線のトイレから出ると、駅員から「チケットを見せてください」と言われるも、「病気だ」と偽って逃げようとしていた。
さらにホテルへと忍び込み、宿泊客のふりをして朝食を食い逃げ。
これらの動画には世界中から批判が殺到し、JR九州が被害届を出す事態へと発展した。
SNSでは批判の声
得票率19.4%で当選を果たしたパナヨトゥ氏について、ヨーロッパのメディアは「政治経験も政党の推薦もなく、ネットでの知名度を生かして若者に投票を呼びかけた」などと評した。
演説で「みんなの希望は裏切らない。僕には大きな責任がある。みんな大好きだ!」と語ったパナヨトゥ氏だが、お騒がせユーチューバーの当選に、SNSでは「日本は知名度稼ぎに利用された」「(パナヨトゥが)EUの意思決定に参加する議員になるのは許されない」といった声が上がった。
FNNが欧州議会事務局に日本での騒動を問い合わせると、「個別の事案にはコメントできない」としたうえで、「欧州議会は議員の政治活動の誠実さ・透明性・説明責任を重視している」と回答した。
(「イット!」 6月12日放送より)