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判断した結果に自信がないから「収納」に走る

やました それでわかったからこそ、最後に「判断」することができて、ちゃんとお別れをした。その分解作業を一番にやるのが「断捨離」。ところがみんな分解せずに、なんとかして収めようとしてしまう。だから塊を作っちゃうだけなのね。つまり、家が片づかないのは「判断の保留」が一番大きいわけ。いるのかいらないのかを考えるってすごく面倒くさいことだから。

女史会 面倒くさ~い!

やました なぜかというと、判断した結果に自信がないから。「とっとけば安全、損はしない」。それでほとんどの人は「収納」に走ってしまう。しかも収納って言い訳がきく。「片づけました」って。でも判断を保留して隠してるだけ。

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野宮 ギクッ(笑)。

松本 私、収納するのがすごい快感なんです。なんだかゲームみたいで(笑)。

やました 収納はテトリスだからね(笑)。

松本孝美さんは「シャツやパンツを色違いで5枚くらい買っちゃう」と話す

松本 でも、3日も経ったら何がどこに入ってるかわからなくなっちゃうの。

渡辺 木の実を隠しちゃったリスみたいに(笑)。

やました それはパッキング。隙間なく詰めて保存しただけ。例えばみなさん、出番がないのに楽屋でずっと待たされるってどう? 

渡辺 イヤです。

「戦力外通告をしたくない。だけどそれだと生殺し」

やました 洋服も同じ。「今日も着てもらえないんだ私」ってぶら下がってるわけ。「あの側室3人ばっかり寵愛されて、今日も私にお渡りがない」って。

女史会 お渡り!

やました それでもずっとぶら下がっていたい?

渡辺 服としてのプライドはズタズタですね(笑)。

やました なのにみんな酷なことをする。丸めて畳んで圧縮袋に入れたりもして。

女史会 あはははは。

やました 想像してみて。自分がそうされたら。そういうつらいことをモノに対して強いていると、それがやがて自分に返ってくる。だから、「出番はちゃんとあるよ。それまで気持ちよく過ごしてね」って言ってあげられる状態にする。そのためには出番がないモノたちには思い切って戦力外通告。でも、みんなそれがつらいの。戦力外通告をしたくない。だけどそれだと生殺しなんだよね。

渡辺 うちも生殺しで10年ぐらい経ってる服がいっぱいあります(笑)。

野宮 うちも(笑)。

野宮真貴さんは「レンタル倉庫や事務所に置いて、家からは出してはいて…」と話すが。

やました 生殺しか半殺しかミイラか腐乱か。

女史会 あはははは。

やました そして冷蔵庫には冷凍死体だよね。

渡辺 いる。化石が(笑)。