竹下亘の「誰を支持するかまだ言わない老獪な戦略」
この吉田博美氏は昨年末に『参院自民 増す存在感 吉田氏、野党人脈生かし 来秋の総裁選、動向焦点』(毎日新聞 2017年12月29日)で詳しく取り上げられている。抜粋すると、
・安倍晋三首相の「1強」が自民党内で続く中、参院自民党がじわりと存在感を高めている。
・空気が変わったのは16年7月、吉田氏の参院幹事長就任。師と仰ぐ青木幹雄氏の隠然たる影響力もあって参院を統括し、野党とパイプを築いて力を蓄えた。
吉田氏が所属する額賀派には最近大きな動きがあった。
『自民党額賀派(平成研究会、55人)は19日、東京都内で臨時総会を開き、竹下亘総務会長(71)を全会一致で新会長に選出し、正式に「竹下派」となった』(毎日新聞 4月20日)
竹下亘氏は竹下登元首相の弟である。「竹下派」が26年ぶりに復活したのだ。吉田博美氏は会長代行となる方向と報じられている。
こんな発言も飛び出した。
「竹下氏『近いのは岸田、石破氏』」(毎日新聞 4月21日)。
《竹下氏は、自派からの候補擁立は難しいとの認識を示し、「政策的に一番近いのは岸田氏のグループと感じている」と指摘。石破氏についても「かつて同じグループに所属し、石破氏を担いで総裁選を戦った経験もある。非常に近い一人だ」と語った。「安倍晋三首相も有力な候補だと思う」とも述べたが、首相の総裁3選が順当だとする党内の意見をけん制した形だ。 》
誰を支持するかまだ言わないことで自分たちを高く売る老獪な戦略にみえる。竹下氏に近い吉田氏が安倍首相の「お友達」評をチクリと言い出したのも、会長の発言とリンクしているのだ。
するとこんな記事が。
「DAIGOの『うぃっしゅ!』横取り?」(朝日新聞 4月21日)