「南の島」発言は、香取さんが「凝り固まって苦しそうだったから」伝えた言葉だったそう。草彅さんから見たその頃の香取さんは、張り詰めすぎていて今にも壊れそうだったのかもしれません。
「公開処刑」から解散に至るまで、マスコミからも世間からも注目され続け、香取さんは自分自身も気付かぬうちに精神をすり減らし疲弊していたのかもしれませんが、彼を救ったのは草彅さんだったということでしょう。
2009年の“全裸逮捕”を救ったのは…
ですが、いつも香取さんが助けられる側というわけではありません。二人の関係は支え合い。
同番組で草彅さんも香取さんに対して、「慎吾ちゃんは困ったときにいつもそばにいてくれて、実はめちゃくちゃ心が救われていることがありますね」と感謝の気持ちを述べています。
思い出されるのは2009年。草彅さんが深夜の公園にて泥酔状態で全裸になっており、公然わいせつの疑いで逮捕されてしまったときのこと。
すぐに釈放されたものの謹慎処分となっていた草彅さんに代わり、香取さんは生放送のMC番組『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)にて緊急謝罪。
電話で少しだけ話せたことに触れ、「深く深く彼は反省していました」と草彅さんの様子を報告。そのうえで「本当にみなさんに許していただけるのならば、SMAPに1日でも早くつよぽんが戻ってくることを願っています」と、涙を浮かべながら世間に対して早期復帰できるよう嘆願したのです。
そうした香取さんの献身的なフォローもあってか、草彅さんのイメージダウンは最小限でとどまり、復帰してから数々の主演ドラマや主演映画でヒットを飛ばしているのはご存知のとおり。今や日本を代表する名優のひとりとなっています。
平成の大事件として日本の芸能史に刻まれてしまったSMAPの「公開処刑」。あれほどショッキングな映像の当事者たちの心労は、我々の想像を絶するものでしょう。香取さんが先日の番組で解散騒動当時のことを赤裸々に語ることができたのは、あの出来事を彼らが本当の意味で、少しずつ乗り越えつつある証なのかもしれません。