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取材結果を示すと、観念したかのように…

 そのうち1社の担当者は「クライアントのことは何も答えられない」と一度は取材を拒否したものの、こちらが取材結果を示すと、観念したかのように松本側から依頼があったことを暗に認めたのだった。

 A子さんに対する尾行・つきまとい行為について、ジャーナリスト・伊藤詩織さんの性被害問題で代理人を務め、性加害問題に詳しい佃克彦弁護士に見解を求めた。

「裁判による真実解明を阻害する悪質な行為であり、本当にアンフェアです。松本氏側は自ら裁判を提起しながら、相手方の立証を妨害している。たとえ松本氏側にとって敵性証人でも、松本氏側は反対尋問をすることによって、真実に近づくことができます。

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 松本氏側の対応は自分たちの反対尋問が成功しないことを自ら認めているようなものであり、自分たちの主張に自信がないということを露呈している。一般的に、裁判の過程で探偵に依頼する場合はその費用は依頼者が負担します。依頼者の承諾もなく、代理人が独断で探偵を雇うことは考えられません」

松本人志側から届いた訴状

吉本興業に取材を申し込むと…

 果たして松本はA子さんへの尾行について把握しているのだろうか。

 吉本興業に取材を申し込むと、「裁判に関することは代理人に一任しております」と答えたが、松本の代理人である八重洲総合法律事務所の田代政弘弁護士は期日までに回答しなかった。

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 7月10日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および11日(木)発売の「週刊文春」では、「松本人志5.5億円裁判 A子さん出廷妨害工作を告発する!」と題した記事を6ページにわたって掲載。探偵による尾行の様子を収めた多数の写真、探偵業者の告白のほか、田代弁護士がA子さんの知人に「彼女を出廷しないようにして欲しい」と要請したことなど、松本側のA子さんに対する「出廷妨害工作」について詳しく報じる。

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