「10月クールから、フジテレビの火曜9時のドラマが復活しますが、主演が反町隆史となりました。今年は1月クールもテレビ朝日『グレイトギフト』で主演。代表作の『GTO』(フジ系)もスペシャルが放送されるなど、再ブレークです」(民放関係者)
齢五十にして、何が変わったのか。
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イケメン俳優からオジサン俳優にうまくシフト
1997年、竹野内豊とW主演した「ビーチボーイズ」(フジ系)で一躍、時の人に。翌年、熱血教師の鬼塚英吉役で主演した「GTO」は平均視聴率28.5%、自ら歌った主題歌の「POISON」も大ヒットした。
「当時の反町さんの現場には、マネージャーが2人張り付くなど、所属事務所の研音の中でも特別待遇。反町さん本人も後ろにいるマネージャーを振り返ることなく、指の仕草だけで、タバコやコーヒーを出すように指示する“スターぶり”でした」(ドラマスタッフ)
だが、30代に入ると人気に陰りが。
「演技力があったわけではないので中年に差し掛かるにつれて難しくなった。しかも、主演しかできない格になっていたため、余計キャスティングしづらくなっていた」(同前)
転機は2015年、41歳のときに、「相棒」(テレ朝系)で水谷豊の相棒役に起用されたことだった。
「力の抜けた演技で、新境地を見せました。イケメン俳優からオジサン俳優にうまくシフトできた。そこからは主演だけでなく、トメ(クレジットの最後に出る俳優)として、存在感のある俳優となりました。現場でもギラギラした感じはなくなり、気さくで丸くなった」(芸能プロ関係者)
脚本にも積極的に意見
26年ぶりとなった4月放送の「GTOリバイバル」では、妻の松嶋菜々子との共演も果たした。
「今回の企画は現代の子供たちも悩みを抱えていると思った反町が『またやりたい』とプロデューサーに提案して実現した。『鬼塚ならこう言うんじゃないか』と脚本にも積極的に意見を出したそうです」(同前)
指出しならぬ口出しをするようになった反町。