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僕の全てなんてさらけ出しませんよ感
そしてまたここで僕の全てなんてさらけ出しませんよ感がファンの心をくすぐる。実際高校時代、夏の甲子園後の体育祭にて、たくさん詰めかけたファンの前でリレーのアンカーをつとめ、最後は秋山幸二ばりのバク宙でゴールテープを切ったというのだから、ヒーローインタビューの辛島航が全てな訳はない。
地元のツレを大事にするタイプやろなぁ。子供に結構甘いんやろなぁ。約束はしっかり守るタイプやろなぁ。とかいろいろと想像してしまう。8年前の2010年シーズン開幕前、パ・リーグ座談会という番組で一番期待している選手に「辛島航」と書いた自分のセンスは今でもめちゃくちゃほめてやりたい。
最後に辛島投手に援護点がなかなか入らない中どのような気持ちでマウンドに向かうのかを質問した。
「関係ないです。一人ずつ抑える事に集中するだけです。あと、どんな形でも勝ちたいです」
厳しい戦いが続き、球場内でも今までになかったヤジも飛んでいます。しかし一番ツラいのは選手達なはず。そんな選手を僕はいつもと変わらず応援していきたい。
「辛い」って文字は一本足せば「幸せ」に変わる。辛島航の勝利で幸せになる日は近い。
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