ドラマ「南くんが恋人!?」(テレビ朝日系)に出演している加賀まりこ(80)の演技が光っている。
「高校生の主人公の祖母役ですが、加賀自身、『一緒にやっていて楽しい』と語っています」(放送記者)
10代の頃から業界人のたまり場だった伝説の「キャンティ」に出入りする「こまっちゃくれたガキ」だったが、その美貌は際立っており、篠田正浩監督にスカウトされ映画デビュー。この頃、すでに「和製ブリジット・バルドー」の二つ名が定着していた。
1000万円を持って単身パリに逃避行して半年…
「読書家の加賀は台本を理解する優れた感性で演技力を磨いた。大映のプロデューサーの父から業界の仕来りや礼儀作法を教わり、先輩俳優や監督から可愛がられた」(映画関係者)
だが、大人顔負けの態度にはバッシングも。20歳の頃、「嫌気が差した」と仕事を全部キャンセルし、単身パリに逃避した。
「パリではゴダールやサガンとも交流。持って行った1000万円のお金が残り少なくなった頃、演出家の浅利慶太から国際電話で舞台出演を打診され半年で帰国。初舞台『オンディーヌ』は連日、大盛況でした」(元女性誌編集者)