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史上最年少100セーブへ 同世代を引っ張る楽天・松井裕樹の思い

文春野球コラム ペナントレース2018

2018/05/15
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史上最年少での100セーブ達成に向けて

侍ジャパンに選出された高梨選手&松井選手と文春野球で執筆中のかみじょうたけしさん ©河内一朗

 今シーズンの2月に侍ジャパンに選出され大舞台でも活躍した松井選手に、侍ジャパンで得たものについて聞くと「やっぱり一流選手と時間をともにする事で刺激を受ける部分も大きくありましたし、もっともっと自分は高いところを目指していかないといけないと思いました」と話してくれた。

 一流選手から得たものを吸収し、進化し続ける松井選手は5/13現在、98セーブを挙げている。あと2つで史上最年少での100セーブ達成となるが、その前の気持ちを聞きたいと思いインタビューさせてもらった。

河内「自分の中で100セーブはあくまでも通過点というところでしょうか?」

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松井選手「本当にそう思ってたんですけど、苦しいシーズンになっているので、景気づけの意味で気持ちを新たに臨みたいので、早く(100セーブを)達成したいですね」

河内「松井裕樹世代、同年代を抑えて100セーブをもぎ取って欲しいですが……」

松井選手「上林も森友哉もいますし、同級生がいっぱい出て来てるので、しっかり抑えて負けないように頑張ります」

本来の姿を取り戻し、巻き返しへ

 最後にファンの皆さんにメッセージをと聞いたら、

「ここから必ず巻き返します! 球場で僕の背中を押してください!」

 これ以上聞きたい言葉はなかった。本人の口から力強い言葉を聞いて安心したのと、目を見ると、「ここからいくぞビーム」が感じられて、これからチームが勝ち上がっていける! という事を確信した。

5/11オリックス戦の松井裕樹選手 ©Rakuten Eagles

 5/11に京セラドーム大阪で観た、松井選手がT-岡田選手を三振で抑えてマウンドで吠える姿は、紛れもなく本来の松井裕樹選手の姿だと思った。

 高2の夏に奪三振ショーで甲子園球場を沸かせた怪物は、プロ野球の世界でも怪物なのだ! とにかく22歳という若さで日本のプロ野球を引っ張る「松井裕樹世代」から今後も目が離せない。

 そして史上最年少での100セーブを達成した暁には大賛辞を贈るとともに、松井選手が好きなカラオケの話や映画の話や夢のマイホームの話についても聞いてみたいと思う。残り試合が100試合以上ある中で、マウンド上で全力で腕を振る松井選手の背中を楽天イーグルスファン全員で押していこう。

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