「彼女は小説が好きでよく読むタイプなんですけど…」

――日本とアメリカではオンラインでやり取りをしていたんですか。

「そうですね。電話で話をしていました。電話しながら一緒のものを見たり……お笑いも見ていましたし、ドラマも見ました。たとえば『VIVANT』とか、今はNetflixを見ています。『忍びの家』とかね」

――えっ、日本とアメリカで、離れているのに同じものを見ているってことですか。

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「そうですね。同じタイミングでテレビをつけて、同じタイミングで再生して、みたいな感じです」

――それはまた斬新なデートですね(笑)。いったいどんなタイプの女性で、どんなところに惹かれたんでしょう。

「何ですかね……比較的、見たいものだったり、一緒に楽しめるものが多いなっていうのは感じますね。だからといって好きなものが全部同じってわけじゃなくて、彼女は小説が好きでよく読むタイプなんですけど、僕はまったく読まないタイプなんで、違うところは違う、一緒のところは一緒って感じです」

――最初に作ってくれた料理は何ですか。

「一番最初ですか? 一番最初か……彼女はアメリカには来ていますがキャンプ地には来ていないので、最初が何だったのか、うーん、思い出せないなぁ」

――じゃあ、最初じゃなくて、作ってもらって美味しかった料理は何でしょう。

「彼女としては作るのが難しい料理を言ってほしいんでしょうけど……へへへ。僕はカレーがやっぱり美味しかったですね」

――カレーですか? 具だくさんの?

「いや、ドライカレーでした。ルーから作ってくれましたよ。すごく美味しかった」

©文藝春秋

大谷さん、何と呼ばれてるんですか?

――大谷さん、何と呼ばれてるんですか。

「僕は『さん』付けですね。『翔平さん』とか、あとは短縮した『さん』付けも……」

――えっと、短縮というのは「翔さん」?

「僕は名前を呼び捨てにしています」

――年下なんですか。

「年下です。2個下かな。僕が今年30歳で、彼女が……たぶん28歳です。あれっ、もし間違っていたらごめんなさい(笑)」

――誕生日を一緒に過ごしたりとかは?

「そうですね。僕の誕生日はシーズン中だったので無理でしたが、彼女の誕生日には一緒にいました。僕も彼女も仕事の予定があったりして、それがジャストの日だったのかはともかく、誕生日が近いタイミングで一緒にお祝いをしました」

――誕生日のプレゼントは何を?

「シューズです。彼女のサイズで作ってもらいました。店舗に出向いて買うのは難しかったので、人にお願いして、『プレゼントあげたいんだけど』と……もちろん誰にとは言いませんでしたが、母や(通訳の水原)一平さんにプレゼントするときもそうしてきましたから、彼女にもそうやって用意しました。僕と一緒で、何が欲しいというタイプじゃなくて、何でもいいけど実用的に使えるものがいいかな、というタイプなので……何がいいかな、これがいい、じゃあ、そうしようって感じでした」