「軽率な行為だった」

 詐欺容疑で東京地検特捜部の家宅捜索を受けていた広瀬めぐみ参院議員(58)が8月15日、議員辞職願を提出し、許可された。

「広瀬氏は公設第一秘書だった男性の妻を公設第二秘書として届け出ていましたが、彼女には勤務実態が無く、国から給与約400万円を騙し取った疑いがもたれています」(社会部記者)

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議員辞職した広瀬めぐみ氏

 元弁護士の広瀬氏は、2022年7月の参院選で初当選を果たしたものの、

「議員生活は醜聞続きでした。『週刊新潮』が今年2月、“赤ベンツ不倫”を報道。更に同誌は秘書給与詐取疑惑も報じましたが、この時は『事実無根』と全面否定していました」(同前)

〈やっぱり違法なことだから〉と違法性を認識か

 が、その全面否定が「事実無根」だった。小誌も広瀬氏側に家宅捜索が入った7月30日、秘書給与詐取を窺わせるLINEの存在などを報道。〈やっぱり違法なことだから〉と、違法性を認識していたことを示す文面も残されていた。

「詐欺罪は身柄を取られることも多い重い罪です。まして、今回は公金である秘書給与を詐取した事件。実際、03年には辻元清美前衆院議員(当時)が秘書給与約1800万円を騙し取った疑いで逮捕され、有罪判決を受けました。その後、秘書給与法が改正され、議員経由などで支給されていた給与を秘書に直接支払うと規定された。にもかかわらず、広瀬氏は給与の“上納”を強要し、虚偽説明までしていたのです。それだけ悪質性が高い。公設第一秘書の父親も報道陣に『広瀬は許さない。息子夫婦は本当に可哀そうだ』と嘆いていました」(同前)