「週刊文春」2021年12月16日号で、政務活動費の不正受給疑惑を夫の貴志氏から告発された京都市議の豊田恵美氏(41)。報道後、自民党を離党し、現在は無所属だ。
「豊田氏は、元市議でもある貴志氏を事務所職員として雇用し、政活費から月8万~18万5000円を人件費として受給。ところが、貴志氏は『交通事故で大けがをした20年3月以降、働いていない』と明かした。すなわち、架空の人件費を不正に受給していた疑いが浮上したのです」(地元記者)
週刊文春は今回、豊田氏への非公開聴取を取りまとめた市議会の報告書(2月1日付)と質疑録を入手した。
それによれば、豊田氏は聴取に対しても〈夫は働いていた〉と主張。だが議会が〈疑義を持たざるを得ないと思うが、いかがか〉と指摘すると、〈御指摘は真摯に受け止めなければならないと思う〉と語った。
最終的に議会は、豊田氏が収支報告書に添付した日報との齟齬などを踏まえ、〈(説明は)労働の実態を証明できるようなものではない〉と結論付けている。
一方、豊田氏が新たに認めた事実もあった。不正受給した疑いのある政活費の“行方”について、だ。夫の口座に振り込まれていた問題の政活費。しかし、貴志氏はこう証言する。
「口座履歴を見て驚きました。夫婦関係が悪化し、昨年9月13日に別居したのですが、2日後の15日から18日まで50万円ずつ、計200万円が私名義の銀行口座から引き出されていたのです。その後も42万円が追加で出金され、残高は僅か595円になっていた。妻が“架空の人件費”を勝手に引き出したとしか思えないのです」