熱闘が続く夏の甲子園。8月17日、延長11回のタイブレークの末に大社高(島根)に惜敗した早稲田実業高(西東京)を、スタンドからある大物OBが応援していた。京セラドームでのオリックス戦の直後に駆けつけた、日ハムの清宮幸太郎内野手(25)だ。

 当時の高校野球記録となる通算111本塁打をマークした元“甲子園の申し子”は、自身もこの夏に入ってから絶好調。

「7月後半からレギュラーに定着すると、8月11日の西武戦では2戦連続となる8号HR。8月だけで5HR(18日現在)という爆発ぶりを見せています」(日ハム担当記者)

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父はラグビー界のレジェンド・克幸氏 ©時事通信社

「新庄剛志監督(52)の下ではもうチャンスはないかと」

 そんな清宮だが、プロ入り後は低迷が続いていた。18年のルーキーイヤーに7本塁打をマークして周囲に期待を抱かせたものの、昨季の本塁打数はわずか10本に留まった。

「勝負を懸けた今季も、春季キャンプ入り直前の自主トレ中に左足首を負傷して開幕一軍から漏れました。その後、4月中旬に昇格しても打率一割を切るなど目も当てられず、再び二軍落ち。故障離脱を嫌う新庄剛志監督(52)の下ではもうチャンスはないかと思われていました」(同前)