昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

連載THIS WEEK

栗山監督に愛され過ぎたが新庄監督には…日本ハム・杉谷拳士の“やめ方”

「泣くなケンシ、泣くな」

 10月28日、引退発表会見で号泣する日本ハムファイターズの杉谷拳士(31)に、こう優しく声を掛けたのが栗山英樹前監督だ。

「今季51試合で打率1割6分5厘、0本塁打、3打点と、戦力外でもおかしくない成績でした。ただ杉谷は内外野を守れる上に、スイッチヒッターでムードメーカー。新球場のお披露目となる来季も契約を結ぶものと思われていたので、記者の間でも驚きが広がった」(スポーツ紙デスク)

今後、起業する意向 ©時事通信社

 日ハム一筋14年。通算777試合で288安打と、数字にシビアな同球団でクビにならなかったのは、ひとえにそのガッツと性格のお陰だった。

「帝京高校卒業後入団テストを受けた。テストでは技術・体力面では劣っていたが、メンタル面は抜群。球団首脳が『こういう選手がどう成長するのか見たい』と判断して合格した」(同前)

 2009年にドラフト6位で入団した杉谷を、特に寵愛したのが12年に監督に就任した栗山氏だった。

「栗山さんがテレ朝の『報道ステーション』のキャスター時代の11年、元気でとにかく声を出す『規格外の男』として取り上げていたほど。成績が振るわなくてもキャンプでは一軍スタートだったり、一軍の試合の出場機会もよく与えられていた」(全国紙記者)