チームを失望させた、プロ1年目の“飽き性”エピソード

 低迷の一因は“飽き性”にあった。じつは新人の頃、早くも日ハムを失望させる出来事があったという。18年1月、千葉・鎌ケ谷市の二軍施設で行われた、新人合同自主トレ初日のことだ。

「全体練習後、清宮が同級生を連れてロングティーなどの居残り特打を行い、『これから毎日やりたい』とぶち上げて話題になりました。ところが翌日以降、ぱったりやらなくなってしまったんです。どうやら上層部から『周りもしんどいし、あまりやりすぎるな』と言われたようですが、そこであっさりやめてしまうのが清宮なんですよね(苦笑)。周りがしんどいなら、同級生じゃなくてスタッフに付き合ってもらえばよかったのに」(当時を知る球団関係者)

早稲田実業時代の清宮幸太郎 ©文藝春秋

 こうした姿勢では成績も伸ばせず、最近では球団内でトレード候補とされていた。実際に各球団では巨人を中心に、中日、ソフトバンク、西武など、清宮獲りを狙っていた球団も少なくなかった。だが、

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「のんびり屋の清宮も危機にようやく気付いたようで、今季は目の色が違う。昨オフ、一期後輩で清宮と同じく甲子園スターだった吉田輝星投手が日ハムからトレードでオリックスに放出されたことも大きかった。8月のこの活躍ぶりで、ようやく“トレードリスト”から脱却できそうです」(前出・記者)

 エスコンでも“申し子”となれるか。