8月23日に「週刊文春」が報じた、兵庫県側の告発職員X氏に対する「事情聴取音声」を受け、SNS上ではさまざまな意見が噴出している。

 X氏が告発文書を作成し、7月7日に「死をもって抗議する」というメッセージを遺し、命を絶ったことに端を発する斎藤元彦・兵庫県知事(46)のパワハラ疑惑。県職員を対象に行われたアンケートでは、およそ4割が知事のパワハラを見聞きしたなどと回答したことが報じられ、大きな話題となった。そんな中、報じられたのが、斎藤知事の右腕として知られる片山安孝副知事(当時)によるX氏への高圧的な取り調べの音声データだった。

 音声データを報じた記事「自殺職員が詰問される“証拠音声”を入手!『なんでそれを知っとるんやって聞きよんやろが!』」のX(旧Twitter)での投稿に対し、その生々しいやりとりに驚くコメントが寄せられた。

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「何で知っとるんや=事実」
「皆で恫喝するスタイルなんだな 兵庫県は怖いところだ」
「播州弁で怒っているのが可笑しい。本音だということばればれ」

 告発職員に詰め寄った「取り調べ担当」が、7月12日に涙ながらに記者会見を行い、辞任した片山副知事だったこともあり、こんな意見も。

「あの涙なんやったん?」
「本当はこの職員を守らないかん立場だろ」
「片山副知事がとっとと辞任した理由がこれか」

側近の片山副知事

 大阪府知事など自治体首長の経験もあり、地域政党・大阪維新の会を創設した橋下徹氏も記事を引用する形で、「これが事実なら、エゲツナイ権力行使。こんな聴取を受けたら『噂話』と言うしかない」として、こう論じている。

「情報源の秘匿は当然。出所を喋ればみんな処分されるから。それでこれを噂話だから公益通報の対象にならないって、斎藤さん、知事として完全にアウトやで」

 橋下氏同様、情報源を執拗に特定しようとする県側の「事情聴取」のあり方に注目し、疑問を投げかける声も多く寄せられた。そのひとつを紹介する。

「斎藤知事側は、この脅迫的な尋問をもって『通報内容の「調査」完了』としているのでしょうかね? この度の通報内容に対し、適切な調査方法として第一に考えられるのは、県職員への無記名アンケートですよね? それを行わず、通報者をあぶりだし、調査の名を借りて脅迫したの?」

 一体、どのような音声だったのか。現在配信中の「週刊文春 電子版」では、告発職員に対する県側の「事情聴取音声データ」を詳しく報じている。