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LINEに残された〈彼がくすねた〉の意味
事情を知る関係者が証言する。
「広瀬事務所では、秘書は賞与を広瀬氏側に“上納”するような取り決めがあったとされます。ところが、Bさんが12月分の賞与を“上納”してこなかった。そこで、広瀬氏は第一秘書(Bさん)と第二秘書(A子さん)の給与と賞与が支給されているか、参院事務局に確認するよう別の秘書に指示を出した。
ただ、案の定、秘書の給与とはいえ、個人情報保護を理由に事務局側は開示しませんでした。その後、広瀬氏と秘書はLINE通話でやり取りし、広瀬氏は〈やっぱり違法なことだから〉とメッセージを送っている。少なからず違法性の認識があったのでしょう。それでも、広瀬氏は〈まずは彼がくすねたこと〉と表現しているように、『“上納”しないこと=秘書(Bさん)がくすねた』と受け止めていたことが、LINEからは感じ取れます。それほど、事務所内では“上納”が当たり前という雰囲気が漂っていました」
東京地検特捜部はこうしたLINEなども入手していると見られる。派閥パーティを巡る裏金事件で自民党に大きな逆風が吹く中、広瀬氏への捜査は今後、どのように展開するのか。注目される。
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