8月30日、勤務実態のない公設秘書の給与およそ358万円を国からだまし取ったとして、東京地検特捜部は広瀬めぐみ元参議院議員(58)を詐欺の罪で在宅起訴した。

「やっぱり違法なことだから」 

週刊文春」は秘書給与詐取を窺わせる広瀬被告と秘書とのLINEなどを入手し、報じていた。その驚愕のやりとりとは――。当時の記事を再公開する。(初出:文春オンライン2024年7月30日配信。年齢・肩書は掲載当時のまま)

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15日には「軽率な行為であった」とのコメントを発表し、自民党を離党、議員辞職していた広瀬めぐみ被告 ©時事通信社

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海外研修で記念写真、カナダ人と“赤ベンツ不倫”も

 広瀬氏は上智大外国語学部卒業後、弁護士として活動。2022年7月の参院選で、岩手県選挙区から初当選を果たした。麻生派に所属している。

「2023年7月に自民党の海外研修でパリを訪れた際、観光旅行にも見える記念写真をSNSに投稿し、松川るい参院議員らと共に批判を浴びました。2024年2月には『週刊新潮』が、カナダ人プロサックス奏者との“赤ベンツ不倫”を報道。広瀬氏は事実関係を認め、謝罪しました」(政治部記者)

広瀬めぐみ参院議員(本人HPより)

 その広瀬氏が東京地検特捜部の捜査を受けた秘書給与詐取疑惑とは、どのようなものか。

「広瀬氏は、勤務実態がないとされる女性A子さんを公設第二秘書として届けていました。彼女は、届け出をされていた別の公設第一秘書Bさんの妻。広瀬氏側は、国から数百万円を給与として受け取っていた疑いがあります」(社会部記者)

「週刊文春」は、広瀬氏と一部の秘書とのLINEを入手していた。2022年12月前後のメッセージのやり取りで、以下のような記述がある。