「あれは寺だぞ」

 アイドルが大好きで、どこか天然キャラな一面もある志田。銅メダル獲得後には、2012年のロンドン五輪で女子ダブルス銀メダルに輝いた藤井瑞希が自身のX(旧Twitter)で〈オリンピック出発寸前に神社でお守りと塩を山ほど買っていた千陽をおいときます。笑〉と投稿していたが、神社……あれ、志田は寺の娘では? 憲昭さんに尋ねたところ、笑いながら“真相”を明かしてくれた。

「神社と言われていますが、お寺なんですよ。パリに向かう前にお参りしたのは、豊川稲荷の東京別院。神社と思われるかもしれませんが、私たちと同じ曹洞宗のお寺です。本人にも『あれは寺だぞ』って伝えました(笑)。本当は千陽の弟が神奈川県のお寺で修行をしているので、弟に会いに行こうとしたのですが、お盆で帰省していたので、急遽豊川稲荷さんに行くことになったようです。それで、お清めの塩ももらって」

「テレビで観るあのままです(笑)」

 秋田に帰省中の弟、(こう)(りよう)さんもこう語る。

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「自分はお寺のことがあったので、パリには行かず秋田から姉の活躍を見守りました。たくさんのお守りを持っていったのは、験を担ぐのを大切にしているからだと思います。もちろん、年末も、実家のお寺にはお参りをしていましたよ。普段の性格もちょっと天然だし、テレビで観るあのままです(笑)」

実家の寺には志田の写真が

 今後については「(松山と)2人で話し合う」とし、28年のロサンゼルス五輪挑戦については明言していない志田。となると、もしや、「結婚」ということもあり得るのか? 憲昭さんに聞いてみたところ、

「パリまではバドミントン一筋でやるって聞いていたので。とにかく金メダルを獲ることが目標だったですから。一度きりの人生だから、本人のやりたい道に進んでもらえればいいと思います」

 僧侶の父の言葉通り、志田は人生の坂道を駆け上がっていく。