1ページ目から読む
2/2ページ目

「マー君の話し相手」と囁かれる異例の人事

 本人はイメージ回復に懸命だったといい、

「キャンプの時点から後輩に積極的に声をかけるなど、いい兄貴ぶりをアピール。シーズンが始まってからも、若手を引き連れて食事会を開いた様子をたびたび自身のSNSに投稿しています。それでも安樂騒動の余波もあり、田中に心から懐いている若手はいない。ある若手選手からは『田中さんがいてもいなくても、チームの大勢に影響はない』と言われていた」(球団関係者)

2006年のドラフト会議 ©文藝春秋

 “マー君”ももはやベテランの域で、対等に話ができる同年代の現役選手も激減。話し相手がいなくなり、「田中は孤立を深めている」(同前)という。そんな中でシーズン途中の先月、ある異例の人事が行われた。

ADVERTISEMENT

「古株のスタッフである球団の広報部長が突然、二軍の管理責任者に異動したのです。確かに楽天は柔軟な人事異動がある球団として知られる。とはいえ、チームの不振で一、二軍の首脳陣が配置転換されることはあっても、戦力とは全く関係のないスタッフがシーズン途中で異動するのは異例です。そのため、周囲からは『マー君の話し相手としての役目を担うのではないか』と囁かれています」(同前)

 次回の二軍戦では、イニング制限なく先発登板する見通しの田中。異例の人事で話し相手を得たベテランは、一軍復帰をもぎ取ることができるか。