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 2日後の8月8日。吉田被告は部の施設にAくんを呼び、マスターベーションをさせて動画撮影をした。

「まずAの同級生が過激なマスターベーションをし、またマッサージ中にAの陰茎を刺激していた。その流れで、Aには『空いているからこの部屋で(マスターベーションを)したらいい」と言い、動画を撮りました」

 吉田被告はその後も、Aくんから「(部屋を)貸してほしい」と申し出があったときには貸していたという。

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 23年2月にも、吉田被告は施設内でAくんのマスターベーション動画を撮影している。吉田被告によれば、Aくん側から「今日はどうですか?」と願い出たという。

修徳中学・高校のサッカーグラウンド 学校公式サイトより

 その後、Aくんは女子生徒に対して性的加害行為をし、刑事事件を起こしている。

「Aから相談を受けた。処分や進退の問題も含まれていた。A本人も保護者にも『クラブで頑張ろう』と話した。その後、『調子はどう?』と話しかけると、Aは『性的な衝動をコントロールできない』などと言っていた。私はまずいと思い相談にのった。Aは『家ではマスターベーションができない』と悩んでいたので、『したい場合は、場所を提供するぞ』と答えた。時間が経ったある日、実際にAが『貸してください』と希望してきた」

 そして23年の7月23日、吉田被告がAくんの陰部を触っている動画が撮影された。その異常な場面について、吉田被告はこう弁解した。

「そのときの動画は、前立腺を刺激する内容のものもあった。私は当時、『面白い』という認識だった。ノリだった。(動画では吉田被告がAの陰茎を触っているが)なんとかしようという思いでした。Aが『うまくできません。どうすればいいんですか?』と聞いてきたので、『貸してみろ。こうするんだ』と言い、肛門に指を入れたり、陰茎を触りました」

「陰茎を剥かないと病気になるぞ。こうやってやるんだ。教えてあげる」

 裁判の中で検察官は吉田被告に、様々なおぞましい行為が事実かどうかを確認した。すると吉田被告は「はい」とすんなり認めた。

吉田被告 本人Facebookより

 Aくん以外には、3人の部員が被害にあったことがわかっている。その中の1人、Bくんに対し吉田被告は「陰茎を剥かないと病気になるぞ。こうやってやるんだ。教えてあげる」と発言したという。

「コロナ禍で練習ができないときはオンラインで連絡を取っており、YouTubeでの動画制作を始めた。動画の中に『こういう角度で撮れ』などと言っている部分がありますが、最終的におかしな方向へいってしまった。児童ポルノを撮ることが目的ではない」

 吉田被告はそう証言したが、23年5月3日には野球拳をしながら服を脱ぐ部員たちの動画を撮影している。