もちろん、ベビーシッターを頼めばお金はかかります。公的な補助や、一時預かりなどの公的な制度を利用するとしても、それなりに費用は必要になるはずです。
しかし、思い出してください。
子育ては長期戦なのです。「ちょっと我慢すれば終わる」ような生やさしいものではありません。
長い道のりだからこそ、定期的にガス抜きをしていかないと乗り切れません。そのために使うお金は、決して無駄金ではないのです。
子育ては最初の5年が大変
特に、子どもが生まれて最初の5年は、積極的に親の休息とリフレッシュのためにお金を使うべきです。
子育ての最初の5年間は、とにかく大変な時期です。慣れない子育てに親は手を焼きますし、授乳に夜泣きに離乳食にオムツ替えにトイレトレーニングと、とにかく手がかかります。しかも、子どもの脳の基盤となる「からだの脳」をしっかり育て上げるべき時期でもあります。
この時期に無理をすると、親御さんの心身にも、そして夫婦の仲にも悪い影響が及びかねません。後になって苦労しないためにも、この5年間はとにかく親が無理をしないために、休んだり、リフレッシュしたりするためにお金を使うことが大事です。
それは、シングル家庭でも同様です。
そのための予算は、実際に子育てにかかるお金とは別に積み立てておくといいでしょう。夫婦二人の稼ぎから、それぞれ幾分かずつを、「リフレッシュ費用」とでも称して、プールしておいてほしいのです。なお、その負担はきっちり半分ではなく、子育てをメインで担うほうを少なめにしてあげるとバランスがとれやすく、不満もたまりにくいでしょう。
そして、夫婦が二人で出かけるときに子どもを預けるための費用や、子育てをメインで担うほうがときどき一人で旅行に出かけるための費用などに使うといいでしょう。子どもが急に熱を出して、ベビーシッターを頼まざるをえないときなどの費用にしてもいいですね。
親自身がしっかり休むことで、心に余裕を持って子育てができるようになります。
親も子もしっかり休んで、よい脳を育みましょう。