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父からのショートメールには「肝が冷えた」

宇佐見坂 親は「世間様に迷惑をかけてないなら良いんじゃない?」と、ありがたいことに寛大です。

 ただ、以前頭にパンツをかぶったり、パンツを食べるキャラのコスプレでバズってしまったとき、父から「コスプレ見ましたよ。」と一言、ショートメールが飛んできて…その瞬間は肝がスーって冷えました(笑)。

『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』雪原の青(写真:本人SNSより)

──(笑)。

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宇佐見坂 こんな話の後で信じてもらえないかもですが、ネタコスに対して自分なりのルールは決めているんですよ。

 先ほどの親の言葉にも通じるんですけど…例えば「ケガなどの被害者がでた事故や事件」は、題材に扱わない、とか。

──それはどうしてですか。

宇佐見坂 実際にその事件でケガした人達とか、その身内の人が見たらどう思う?って考えちゃって。それって、見た人みんなが楽しめるのかな?と思ってしまうんです。

ネタコスを続ける原動力

──コスプレに限らず、SNS上にはそういうネタが結構ありますよね。

宇佐見坂 人の目を引くのってそういうものだというのもわかっていますし、不謹慎だけど面白く感じるって題材があるのもわかる。ただ、私のネタコスではやらないかな、って感じですね。「沢山の人と笑って楽しみたい」という思いでコスしてるのに、見る人の誰かが嫌な気持ちになったりモヤッとしちゃうのってその思いに反してしまうから。

見る人を嫌な気持ちにしない――それが宇佐見坂さんのコスプレ道(写真:本人SNSより)

──心から楽しみたいからこそ、ですね。

宇佐見坂 はい。全てに配慮しきることはできないですけど、自分で定めたそのラインだけは守って、少しでも多くの人と楽しみたいなと。私の中ではネタコスって、楽しさだけが原動力なので。

──コスプレはいつまで続けたいですか?

宇佐見坂 もちろん、100歳を超えてもコスプレしたいです。元気に100歳まで生きて、その時も最前線で楽しみたいなって。あ、でも、その時になったら100歳なんて当たり前の時代かもしれないから120歳にしようかな…。

──目標が高いですね。

今どきの若者に1ミリも認知されなかった悲しきコスプレこと「のまネコ」。宇佐見坂さんのネタコスはまだまだ続く…(写真:本人SNSより)

宇佐見坂 そうかもしれません(笑)。でもこれから先、100歳超えのおばあちゃんキャラを好きになったとして、そのキャラクターをリアルなシワでコスプレ再現できたら、すごくいいなって。リアルのグレイヘア、リアルのシワ、リアルのシミで再現できるなんて完璧じゃないですか! そんな成長を楽しみにしつつ、年を取りたいなと思います。

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。