9月19日、兵庫県議会が満場一致で不信任決議を可決し、議会の解散か、自らの辞職もしくは失職の判断を迫られている斎藤元彦兵庫県知事(46)。
可決当日は去就を明らかにしなかった斎藤氏だが、翌20日から誰も予想していなかった行動に出る。関西のテレビ局の番組に次々出演し、単独インタビューに応じたのだ。
「NHKと民放2局に相次いで出演したのですが、これは県庁秘書課も把握していなかった完全なスタンドプレー。そんな中でいったい何を語るのか大いに注目を集めましたが、これまで記者会見などで何度も話したことを繰り返すばかりで、まったく肩透かしの内容でした」(在阪テレビ局関係者)
議会を解散するのか、あるいは辞職するのか、視聴者の関心にまるで答えるそぶりを見せず、終始自らの実績について滔々と語るばかりなのだった。
斎藤氏が突きつけたテレビ出演の条件
この、世間があっけにとられたテレビ行脚。出演にあたり、斎藤氏側からメディアに対しある条件が突きつけられたのだという。
「知事サイドからは『1対1形式がいい』『極力編集するな、できれば生出演がいい』などの注文があった。斎藤氏は新聞をはじめほかのメディアにもアプローチをしているようですが、中には条件を呑まず毅然と断った社もあるらしい」(同前)
しかもこのメディアジャックには、ある思惑もあり――。
◇◇◇
9月25日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および26日(木)発売の「週刊文春」では斎藤氏がテレビ出演に踏み切った背景にあった思惑、昨年から準備を始めていた資金集めにまつわる疑惑など、進退きわまった斎藤氏の窮状について詳報している。
文藝春秋が提供する有料記事は「Yahoo!ニュース」「週刊文春デジタル」「LINE NEWS」でお読みいただけます。
※アカウントの登録や購入についてのご質問は、各サイトのお問い合わせ窓口にご連絡ください。