家族の思い出をのせる車は、ファミリーカーとは限らない。車趣味を通じて浮かび上がる、色とりどりの家族模様に迫る!

 今回は、ハイエースをカスタムする「じゅんじゅん」さんをご紹介。

長女と一緒にイベントを楽しむ「じゅんじゅん」さん

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ハイエースが「コミュニケーションのきっかけ」に

 10代の頃からまわりにヤンチャな先輩が多かったので、自分も自然とバイクや車のカスタムに興味をもつようになりましたね。免許をとってからはバニングのチームに入ったりして、FRPの加工や塗装なんかも覚えて。今も車弄りはほとんど自分でやっています。

自作のFRPパーツでド派手に武装したハイエース

 自営で電気工事の仕事をやっているので、これまでもハイエースやキャラバンを弄りつつ、仕事に使ってきたんですよ。この車ももともと仕事用だったんですけど、弄っているうちにここまでになってしまったので、今は主にエブリイを使っていて。

リアゲートの大きな開口部をスピーカー類が埋め尽くす

 ただ今でも脚立を載っけたり、テナント工事をやるときはこれに乗っていきますね。車がコミュニケーションのきっかけになって、怖そうな現場職人ともすぐに打ち解けられるんですよ。大抵みんなハイエースかキャラバンで、改造に興味がある人も多いですからね。

 このハイエースは何度も仕様を変えているんで、トータルで1000万円くらいにはなっちゃっているかな。妻には金額をはっきり伝えていなくて、250万円くらいしたスピーカーを「もらったやつ」と伝えたりすることもありました。

多数の追加パーツで彩られるインテリア

 ただ、たぶん妻もうすうすは感づいているんじゃないかな。それでも反対しないのは、車弄りをやめちゃったら、俺がもう何もしなくなっちゃうって思っているのかもしれませんね。

 子どもは娘が二人いて、車の趣味に対しては割と肯定的だと思いますよ。今日も上の娘と一緒に来ていて。娘は車というより、前日のお酒が目当てで来ていますけど、ちゃんとイベントにも付き合ってくれているんです。

アクセントカラーのレッドが真っ白なボディに映える

 以前娘が友達を呼んで家でBBQをしたときは、この車を見て友達もビックリしていましたけど、娘はそれで恥ずかしがったりする様子もなく。むしろ軽くオーディオをかけて、ちょっとした展示会みたいになっていましたね。

 少し離れた中2の娘とも、一緒にイベントに行くこともありますよ。この前はスピーカーのイベントで、ちょっとハマりそうな様子もありましたね。ただその道中、ゲームをしたい娘から「オーディオうるさいから消して」なんて言われたりもしましたけど……。

仕事の現場ではこのハイエースがコミュニケーションのきっかけになることも

 それでも、今日みたいに趣味に付き合ってくれることも多いですし、家族が車弄りを許容してくれているのはありがたいですね。