自民党新総裁に選ばれた石破茂元幹事長(67)。総裁選「5度目の正直」で自民党トップの座を掴み取った男には「経済不安説」がささやかれており……。(記事初出は「週刊文春」9月5日号 石破茂(67)の経済オンチが発覚! 「サザンのチケットと株価が…」

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「大学卒業後は三井銀行で、日本橋の本町支店に配属されまして……」

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 今年5月13日の夕刻、東京・日比谷の帝国ホテル。自民党の石破茂氏(67)は、企業経営者らでつくる「日本取締役協会」の会合でこう切り出した。だが、話はおかしな方向へ――。

振り返れば…神社で出馬会見

©時事通信社

 5度目となる出馬表明の場に石破氏が選んだのは、地元・鳥取だった。

「8月24日、選挙区内の八頭町(やずちょう)の和多理神社で出馬会見を開きました。周囲は“石破村”というぐらい石破姓の多い地区。1986年に初出馬した際に回り始めた政治家の原点とも言うべき場所。支持者から『背水の陣ですが、頑張ってください』と声援が上がっていました」(政治部記者)

 猛暑に加え、50人を超える記者が集結したため境内はサウナ状態。だが、石破氏は汗を流しながらも、「こんなに注目を浴びたのは大臣になったときもなかったよ」と終始ご機嫌な様子。会見後、近くの両親の墓前で手を合わせて出馬を報告した。

 これからマニフェスト作成など準備を本格化させる方針だが、“経済オンチ”が露呈する出来事があった。