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共犯の松山は“超名門暴力団”の最高幹部の1人だが…

 著名タレントの3度目の逮捕に世間はかまびすしいが、暴力団関係者の間では、むしろ共犯の松山の逮捕が話題を呼んでいる。六代目山口組の司忍組長の出身母体である二次団体「弘道会」の舎弟頭という、最高幹部の一人だったからだ。

 暴力団関係者は「十代目を名乗るだけに稲葉地一家は弘道会の中で伝統の深さは一、二を争う名門中の名門。傘下に入る前から名古屋を地盤としてきた。六代目山口組と神戸山口組との抗争でも所属組員が何人も銃撃事件を起こしている武闘派でもある」と明かす。

篠山紀信が撮影した梅宮アンナとの“ペアヌード写真集”『アンナ 愛の日記』

 ただ、今回の事件で名が上がることを意外と取る声もあるという。

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「同じ弘道会関連組織でも、弘道会ナンバー2の若頭として裏仕事を一手に引き受けてきたとされる野内正博組長が率いる野内組や、芸能界などカタギとの幅広い付き合いで知られる森健司組長がトップで山口組の直系組織に昇格した司興業などと比べ、カジノやみかじめ料などの伝統的シノギが中心の稲葉地一家は目立つことを避ける古風な面があった」(同前)からだ。

 松山は羽賀が所有権を移転する際に数億円を貸し付けたほか、登記のプロである日本司法書士会連合会副会長の野﨑史生容疑者(57)の紹介も担った疑いがあり、事件のキーマンと目される。県警は名門ヤクザの実態解明を進められるか。