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「おもてなし会」で会員を信用させ、約8000万円で無人島も購入…慶応卒38歳社長、若者たちをだました“サギの手口”

 200億円が宙に消えた。

 架空の投資話を持ち掛けて客から現金を騙し取ったとして、警視庁は2月8日、投資コンサルティング会社「フリッチクエスト」社長、森野広太容疑者(38)らを詐欺容疑で逮捕した。

警視庁渋谷署に入る森野 ©時事通信社

「社名のフリッチは、フリー(自由)とリッチ(豊か)からの造語。森野らは『セーシェル諸島の会社に投資すれば毎月4%の配当が得られる』などと謳って、約3300人から計約200億円を集めていたとされます」(警視庁担当記者)

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 慶応大SFC総合政策学部を2008年に卒業後、ドン・キホーテに就職した森野。退社して11年にフリッチを立ち上げ、16年に法人化した。

「フリッチの特徴はターゲットを若者に絞ったことです。社内に『カスタマーサクセス部』なる部署を設け、若者たちには銀行や消費者金融から、挙式費用名目などで借金するよう助言していました」(同前)

 なぜ、若者たちは森野を信用したのか。

「一部メディアで気鋭の経営者のように取り上げられていたのです。18年のネット記事によれば、オフィスのエントランスには滝が流れ、酸素カプセルを常備。21年3月には櫻井翔が表紙の『Newsweek日本版』で、『世の中のトレンドをリード』などと派手に扱われていました」(同前)