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巨人の優勝を「私自身、非常に喜んでいますよ」

 昨年と打って変わって好調の古巣に甥のメジャー挑戦。大躍進の背景には原監督の“不在”があるという。

「監督を辞めてからは解説やOB戦以外でグラウンドにおりてくることはなくなりました。阿部と確執があったり、球団ともめていたりするわけでなく、グラウンドにいくと口を出ししてまうから、らしい。一方、原さんは本格的にゴルフに取り組んでいます。専属コーチを雇うほどこだわっていて、『ゴルフが忙しいからでは?』と冗談をいう人もいるくらいです」(同前)

 原前監督に心境を聞くべく、電話をかけると、「はい。原でーす」と明るく応じた。

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──退任してから、すぐ巨人が優勝したが。

「若きリーダーである阿部慎之助監督が、本当にいいスタートを切ってくれたということです。これからクライマックスシリーズに日本シリーズとまだ試練というか、まだまだ勝負は続きますけどね。昨年まで監督という立場で見てきたジャイアンツの選手たちが、優勝できたから、私自身、非常に喜んでいますよ」

阿部監督 ©時事通信社

甥のメジャー挑戦「今回は相談はなかった」

──菅野投手がメジャーへの挑戦を表明したが。

「僕が監督をやっていたときは、そういう相談(メジャー挑戦)は受けていました。今回に関しては、一切、相談はなかった。彼は良いシーズンを送って、何か手ごたえを感じたのかなと、伯父として非常に頼もしく見ていました」

──メジャーでは、何勝ぐらいできそう?

「そこは簡単に、言えませんね。どういう風になるかもわからないし、まぁまぁ、その辺はしっかりと相談があればね、話はするでしょうけど」

──菅野選手がメジャーに行ったら、大谷選手との対戦もあるかも。

「それは、まだまだようわからん(笑)。しかし、そういう風な環境になるっていうことはね、望んでいるファンも少なくないとは思っています」

原監督と阿部ヘッドコーチ(当時) ©時事通信社

──今年は、あまり球場に行かれていないとか。熱心にゴルフに行っていたから?

「ゴルフをするとかしないとか、そんなことは関係ねぇだろ。はっはっはっ(笑)。僕はこれまでチームスポーツをやってきた人間だから、個人スポーツの世界が新鮮なんです」

 いまやグラウンドよりもグリーンで全力投球の原前監督であった。