「お母さんはイヤだ」と…
「去年から今年にかけて、次男が、『お母さんはイヤだ』と一時、息子のところで暮らした時期があったんです。なにがあったのかはハッキリ聞いていませんが、A子さんと子供たちがうまくいっていなかったのかもしれません。A子さんはお酒に依存してしまう面もあったと聞いています。最近次男はあまり口を開かなくなったように感じました」(同前)
少年は高校への進学を前に、父親のもとを離れ再びA子さんと暮らすようになっていた。一家が事件現場となったアパートに転居したのは今から約2カ月前。
「引っ越しをしたとか、ペットに犬を飼い始めたとは聞いていましたが、A子さんたちがどんな生活を送っているのか、その様子は知りませんでした」(祖父)
「週刊文春」が祖父母のもとを訪ねたのは10月8日夕。孫が凶行に及んだのではないか――その一報に、祖父母は力なくうつむいた。
「もし、これが本当のことだとしたら、ああ、なんてことがまた起きたのか。ああ……」
嗚咽を洩らしたきり、あとは慟哭するばかりだった。
捜査関係者によれば、少年は「紐を使って首を絞めた」と供述しているという。何が少年を凶行へと駆り立てたのか。アパートの密室で起きた今回の悲劇は、なお謎のベールに包まれている。
息子の前妻の突然の死、しかも手にかけてしまったのは実の孫――祖父母にとってもまた、筆舌に尽くしがたい事件である。
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