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アーサーの新たな葛藤

 今回、アーサーは、ようやく自分を愛してくれる人を見つける。だが、そのせいで、新たな葛藤が生まれることになる。その女性リーは、1作目に出てきたテレビ出演時のアーサーの行動を見て、彼のファンになった。彼女が知っているのはジョーカーであり、アーサーではない。

「彼は複雑な状況に置かれている。アーサーは何を望んでいるのか? ジョーカーは? そのふたりの目的は同じなのか? そこに矛盾はないのか? 1作目には出てこなかったことを、今作は掘り下げていく。しかも、トッドはすごく興味深いアプローチを思いついてくれたんだよ」(フェニックス)

 このふたりはまたもや痺れる映画体験を与えてくれるだろうか。

ホアキン・フェニックス 1974年、プエルトリコ生まれ。8歳から子役として活動を開始。『グラディエーター』(00年)で評価を確立し、『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』(05年)ではゴールデングローブ賞主演男優賞とグラミー賞を受賞。前作『ジョーカー』でアカデミー主演男優賞を受賞した。

トッド・フィリップス 1970年、アメリカ生まれ。ニューヨーク大学在学中に、ドキュメンタリー『全身ハードコア GGアリン』(93年)を監督し注目される。『ハングオーバー!  消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(09年)が大ヒット。『ジョーカー』でヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞を受賞した。

INTRODUCTION

ひとりの大道芸人が社会の理不尽と孤独にさらされ、暗黒のカリスマ・ジョーカーに変貌していくさまを描いた『ジョーカー』(19年)。トッド・フィリップス監督がそれから2年後の世界を描いたのが『フォリ・ア・ドゥ(二人狂い=ひとりの妄想が感染し、その妄想を共有する)』だ。同じくジョーカーを演じるホアキン・フェニックス、そして新たに登場する謎の女性をレディー・ガガが演じる。

 

STORY

恐怖のショータイムで社会を混乱に陥れたジョーカーことアーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)は、アーカム州立病院に収監され、裁判の時を待っていた。そんな彼の前に、リー(レディー・ガガ)という謎の女性が現れ、ジョーカーの言動を褒めたたえる。いつしか彼もリーの存在が大きなものとなっていき──。

 

STAFF & CAST

監督:トッド・フィリップス/出演:ホアキン・フェニックス、レディー・ガガ、ザジー・ビーツ/2024年/アメリカ/138分/配給:ワーナー・ブラザース映画/©&TM DC ©2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved. IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation. Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories