9月30日からスタートしたNHK朝ドラ「おむすび」。ヒロイン・結の母親役を演じるのが、女優の麻生久美子(46)だ。順風満帆な女優人生を送る彼女には、凄絶な人生経験が――。

私生活では2児のママ

◆◆◆

空き時間におしゃべりしながらストレッチ

「おむすび」は、橋本環奈(25)が扮する平成元年生まれのギャルが栄養士として成長していくストーリーだ。

ADVERTISEMENT

「麻生さんが演じるのは娘の成長を温かく見守る母親です。とにかく食卓を囲むシーンが多く、カットがかかってもみんなで和気藹々と食事をしていることも。麻生さんたちは、橋本さんらと空き時間におしゃべりしながらストレッチをしています」(NHK関係者)

「おむすび」ヒロインの橋本

貧しかった幼少期の麻生

「おむすび」では元ヤンキーの役どころだが、実は、麻生は幼少期に人知れず苦労を重ねてきた。

 千葉県東部にある(さん)()市の山間の集落で生まれ育つも、実父が麻雀で家の金を使い込み、小学校の時に両親が離婚。そんな中、母はいくつかの仕事を掛け持ちし、働き詰めだったという。

 家庭は貧しく、近所の家の池にいるアメリカザリガニを釣って食べていたことも。麻生は自身のフォトエッセイ『いろいろないろ』(幻冬舎)の中でこう振り返っている。

〈家に持って帰るとザリガニがご馳走に早変わり。友達にはよく驚かれたけど、うちではちょっとしたおやつになっていたのでした。味は甘エビです〉

スカウトされ芸能界入りを果たすも……

 貧しい家庭ながらも高校に進学した16歳の頃、街でスカウトされ芸能界入りを果たす。ところが、その直後、有無を言わさず連れて行かれたタイでの撮影はとんでもない結末を迎える。

〈結局何も知らぬまま水着の撮影をいくつかしました。そして、その時に掲載されたのが、俗に言うエロ本……!? しかも、掲載するには私の歳が若すぎたみたいで年齢18歳として誌面には出たんですよ〉(『いろいろないろ』より)