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「お姉さんは自室で亡くなっていました。遺体が見つかる直前、『姉の姿が見えない』と細谷家の関係者の間で騒ぎになった。だが、姿が見えないのなら部屋を訪ねれば済む話なのに、夫妻はわざわざ警察を呼んでお姉さんの部屋を開けてもらっている。合鍵があるにもかかわらずです」(同前)

急死の翌年には“放火騒ぎ”も

 その翌年の2019年3月、志保が夫婦喧嘩の果てに激昂して自室のベランダに放火する騒ぎを起こしている。警察沙汰になったこの騒動は、児童相談所の介入を招く。尋常ならざる家庭環境が子供に対する“心理的虐待”であると判断され、児相は美輝ちゃんを含む子供3人を保護した。

逮捕された細谷夫妻

 だが、そんな児相の動きも空しく、やがて弁護士を立てた細谷夫妻によって子供たちは自宅に戻されることとなった。

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「児相は子供を返す条件として、ちゃんとした監護者をつけることを求めました。この際、生活能力のない志保さんが自分の代わりに子育てを任せたのが、自分のお父さんだったのです」(同前)

 実の父の手を借りてまで、我が子を取り返した細谷夫妻だったが、この時点で志保はすでに子供たちに対する愛着を急速に失っていた。

 娘からの依頼で孫たちの面倒を見ることを引き受けたという志保の父親。細谷夫妻の異常さに気づかなかったのか。2月14日午前、父親を直撃した。