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なぜ実家アパートを手放さなかったのか
夫妻が経営するホテル会社の元役員が語る。
「夫婦の豪遊のせいで会社が傾き、経費の見直しをする中で、会社につけてある松戸のアパートの家賃がムダだから解約したほうがいいとの意見が出たこともありました。それでも志保さんは『母親と暮らした愛着のある場所だから解約はしない』と拒否した」
実際、細谷夫妻はこの実家アパートに“住む”こともあったという。
「工務店や設計会社への支払いが滞ることもあり、しびれを切らした業者が夫妻の自宅マンションにまで支払いを求めて押しかけることもあったんです。その対応から逃れるため“避難場所”にしていたのが松戸のアパートでした」(同前)
子供の叫び声が聞こえることもあった
債権者からのシェルターになっていたこの実家では、子供の異常な叫び声が確認されている。
「一番下の子だと思うのですが、尋常じゃないくらい『ギャアア』と泣く声が響くことがありました」(前出・大家)
“虐待”を繰り返していた疑いがある。
「奥さんの声だと思うのですが、怒鳴り声がすることもあった。ドスのきいた怒鳴り声だったのでよく覚えています。健一さんは子供の面倒をよく見ていたようです。台所に立った健一さんが、横にいるお子さんにポンと食べ物を渡してた。子供たち、立ったまま食べてたのよね」(同前)