新婚初夜に「ゴム手袋を使ってもいいですか」
「X子さんという昔からの交際相手が、大阪から田辺に2、3日に1回来て、抜いてくれると。そのことについては文句を言わないでくださいね、と言われました。X子さんだけは、社長を男にしてくれる、勃たせてくれる、射精させてくれる人だから、この人だけは切れないと。私は『どうぞ、お好きに』と言いました」(同前)」
一方で須藤は、野崎氏との出会いを「お金をくれるしラッキーだな。うまく付き合っていこう」と考えた。実際に12月21日と2018年1月31日、野崎氏から須藤の口座にそれぞれ100万円が振り込まれた。そして須藤は、前述の約束を守る条件で2月8日、野崎氏と戸籍上の夫婦になる。
「家族や友人には話しませんでした。月100万円で契約した結婚なので、愛のある普通の結婚とは違います。わざわざ伝える必要はないと考えました」(同前)
須藤は“愛のない初夜”についても法廷で赤裸々に振り返っている。その日、夕食を済ませた後、須藤は野崎氏から自宅2階の寝室に呼ばれた。野崎氏は、入浴と歯磨きを済ませた状態で、全裸のままベッドの上に仰向けになっていた。
「社長は『初夜なので、あなたもこっちに来てください』と。私が『セックスとか性的なことはしない約束だよね』と言うと、『セックスはできないのでしなくていいです。でも触ってほしい』と言いました。私はイヤだったので『ゴム手袋を使っていいですか』と言い、怒られるかなと思いましたが、社長は『それでもいいのでお願いします』と」(同前)
須藤は1階のキッチンから持ってきたゴム手袋を装着して、野崎氏の陰部に触れる。まるで汚物扱いだった。