18年前の2006年、兵庫県たつの市で小学生の女の子が刃物で刺されて大けがをした事件で、兵庫県警は11月7日、別の小学生を殺害した罪で服役していた無職の勝田州彦(くにひこ)容疑者(45)を殺人未遂の疑いで逮捕した。逮捕後の調べに対し、「女の子を刃物で刺したことは間違いない」とする一方、「殺すつもりはなかった」と供述している。
今回「週刊文春」の取材で、2018年ごろ、兵庫県警のOBでもある勝田容疑者の父親が、同じく兵庫県警OBでジャーナリストの飛松五男氏に対して、「『もうこれ以上喋るな』って息子に言ってくれ。警察官としての誇りをもって死なせてくれ。俺が死ぬまで喋るな」などと、息子への口止めを依頼。息子の余罪について「隠蔽工作」ともとれる行動をとっていたことがわかった。
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11月6日、神戸新聞朝刊の1面に、〈加古川・女児刺殺 関与供述〉の見出しが躍った。
「2004年に岡山県津山市で小学3年生の女児を殺害したとして、2018年に逮捕され、2023年に無期懲役判決が確定して服役中の勝田州彦が、兵庫県内の2件の未解決事件への関与を認めていることが分かったのです。兵庫県警は7日、2006年9月に同県たつの市で小学4年生の女児の胸などを刃物で刺して重傷を負わせた殺人未遂の容疑で勝田を逮捕した」(社会部記者)