アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議など外交舞台が続く石破茂首相(67)の体調に懸念を示すような指摘が、政府内で共有されている公文書に記されていることが、「週刊文春」の取材でわかった。
「風邪気味で風邪薬を服用されていた」
11月9日に都内の病院に約2時間滞在し、11月11日の首班指名選挙では居眠りしているような場面が目撃されていた石破首相。林芳正官房長官(63)は「風邪気味で風邪薬を服用されていたと聞いている」などと説明していたが、その後も体調に懸念を示されるような振る舞いが目立つ。
「11月16日(日本時間)のAPEC首脳会議では、カナダのトルドー首相らが挨拶に来た時も椅子に座ったまま握手していた。体が重いように見えました」(政治部記者)
リエゾンが気づいた点を取りまとめた
実は、石破首相の体調不安は10月1日の政権発足当初から指摘されていた。それを裏付けるのが、10月10日から11日の日程で、ラオスの首都ビエンチャンで開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に関する公文書だ。リエゾン(随行員)が気づいた点を取りまとめたもので、石破首相の様子が詳しく記されている。
10日夜には、各国首脳らが集まる晩餐会が開催された。石破首相もワインなどを楽しんでいたが、この場を中座したという。公文書には以下のような記述がある。
〈総理は非常にお疲れの様子であった〉