次々と浮上する“不審点”
そこで「週刊文春」は華頂氏の周辺を徹底取材。華頂氏を10年以上前から知る人物や、副総裁職を任せていた「日本文化振興会」事務局長、家系図で確認できる博信氏の孫の男性らに話を聞いた。すると、不審点が次々と浮上したのだ。
思い起こされるのは、2003年に世間を賑わせた「有栖川宮詐欺事件」である。
「断絶した『有栖川宮』を名乗って偽の結婚披露宴を挙げた男女が招待客から祝儀などを騙し取ったとして詐欺罪で逮捕され、懲役2年2カ月の実刑判決を受けました。裁判長は『皇室、皇族を敬う参会者の心情に巧みに付け入る悪質な犯行』と結論づけています」(社会部記者)
「週刊文春」記者は華頂氏に話を聞くべく携帯を鳴らした。すると華頂氏は――。
電話の後、華頂氏の多くの講演会を主催していた一般社団法人「厩戸ノ華頂」に取材依頼のメールを送付。その2日後、「華頂宮チャンネル」はチャンネルごとYouTube上から削除され、「厩戸ノ華頂」が12月に予定していた華頂氏の講演会も「都合により中止」とHP上に記載されたのだった。
「週刊文春 電子版」では、記者と華頂氏の電話でのやりとりに加え、博信氏の孫が記者に証言した内容や「日本文化振興会」事務局長の回答、伏見博明氏が周囲に漏らしている言葉、「華頂殿下」がYouTube出演を始めるようになった経緯や、最近起きていた周囲との軋轢などについて詳報している。
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