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「(SNSが)ここまで票数に影響することってあまりなかった。今年に入って都知事選もアメリカの大統領選もそうですが、SNSによって選挙というゲームのルールがだいぶ変わった」(都知事選で5位の得票を集めた安野貴博氏)
「だいぶどころじゃない。ネットが塗り替えていくぐらいの力を持っています」(泉房穂・前明石市長)
番組で取り上げるインタビューに応じた有権者は、SNS情報を信じる人ばかりだった。
選挙戦の潮目を変えたのが、NHK党の立花孝志党首だ。候補の一人として立ちながら斎藤氏を応援し、「誰に入れろとは言わないですが、立花孝志にだけは入れないでほしい」と訴えた。
鳥海不二夫・東京大学大学院教授の分析ではSNSでは当初、斎藤氏を支持する投稿よりも不支持の投稿が多かった。それが10月下旬に立花氏が斎藤氏を応援すると表明したタイミングから、斎藤氏支持の投稿が急激に増えて拡散されたという。
「Mr.サンデー」では有権者のテレビ不信が若い世代に限らず、高齢者も含めた広範囲に広がる現状を伝え、宮根キャスターは「今回、私個人が思うのは、大手メディアの敗北です」とまで述べている。
「テレビ不信」に動揺を見せるキャスターたち
兵庫県知事選の結果のインパクトは大きかった。週明けには、斎藤陣営でおよそ400人の「デジタルボランティア」がSNSでの動画拡散に寄与したことなどをフジテレビの夕方ニュース「イット!」など各ニュース番組が詳細に報じた。
印象的だったのがテレビ局を代表する出演者たちが「テレビへの不信」を突きつけられて動揺の色を見せていたことだ。