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「実際、スタッフには『どんな取材も受ける!』とプロモーションへのフル稼働を約束しているそうです。李監督からのオファーを意気に感じて、絶対に成功させようというのでしょう」(前出・映画関係者)

謙さんが“Ken Watanabe”と入ったTシャツを配る

 当然、撮影現場でもその熱意は発揮された。

「謙さんがオリジナルのスタッフTシャツを作って、スタッフ、キャストのみんなに配ったんです。100枚以上にはなるのではないでしょうか。背中に“国宝”の文字と隈取りをデザインし、そして“Ken Watanabe”としっかり名前も入っていました」(映画スタッフ)

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渡辺特製Tシャツ

 映画関係者の士気を高めようとの謙さんの粋な計らいである。

主役は吉沢さんなので…

 だが、スタッフから苦笑交じりのこんな指摘も。

「スタッフTシャツや、ジャンパーは慣例として座長、つまり主役が作るものです。もちろんキャリアでは比べられるような2人ではないのですが、あくまで今作の主役は吉沢さんなので、吉沢さん側としては、困惑しているのではないでしょうか」

 吉沢の所属事務所に尋ねると、

「本来ならば、こちらが作らなければならないのに、作っていただいて恐縮しております」

 とのこと。

 渡辺の事務所にも、座長が作る慣例の中、どんな思いでTシャツを作ったのかを尋ねたが、締切までに回答はなかった。

「国宝」級の日本人俳優、いや世界のケン・ワタナベとして見得を切ったということか。