昨年暮れから日本でも広まり始めたスマートスピーカー。音声で指示することで、ニュースや天気を読み上げたり、家電製品の電源をオン・オフできるこの製品は、スキルと呼ばれるプログラムを追加することで、機能を自由に拡張できます。スマホで言うところのアプリのようなものだと考えればよいでしょう。

ピカチュウ、豆しば、そしてキャバ嬢

 Amazonが販売しているスマートスピーカー「Echo」シリーズには、こうしたスキルが多数用意されており、ピカチュウや豆しばなど、コンピュータの疑似人格との対話を楽しめるスキルも複数あります。その中でも異彩を放っているのが、キャバ嬢との会話をAmazon Echoとの間で楽しめるようになるスキル「バーチャルキャバクラ」です。

 キャバ嬢と言ってももちろん疑似人格で、本物の人間ではありませんが、いったいどんな会話ができるのか気になるところ。スキルの中でも珍しい「成人向け」に指定されているこのスキル、オトナの仲間入りを果たすべく(?)、さっそくチャレンジしてみました。

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Amazonが販売しているスマートスピーカー「Echo」。さまざまな“スキル”を組み込み、内蔵の音声アシスタント「アレクサ」の機能を拡張できます。大きさは500mlのペットボトルほど

店内を思わせるガヤ音も流れてそれっぽい雰囲気に

 本スキルの仕組みは至ってシンプルで、「アレクサ、バーチャルキャバクラを開始して」と、音声アシスタント「アレクサ」に呼びかけるとスキルが起動し、キャバ嬢の声でさまざまな質問をしてくるので、それに対して答えを返していくというものです。起動時にはキャバクラの店内を思わせるガヤ音も流れ、それっぽい雰囲気を醸し出してくれます。

Alexaスキル「バーチャルキャバクラ」。あまりお目にかからない「成人向け」の評価が付けられています

 質問の内容をあまり詳しく書きすぎるとネタバレになってしまうので詳細は控えますが、一例を挙げると「週末は何をする予定ですか?」「最近いちばん嬉しかったことはなんですか?」など、どんな客に対しても使える、いかにもキャバクラという質問が投げかけられます。

ややけだるい女性の声でキャバクラらしさを演出

 これらの質問に対し、音声で適当な答えを返すと、「そうなんだ~」「えーっホンマに~?」「ふーん私もやってみたいわ~」などとリアクションが返ってきて、次の質問へと移行するというのが大まかな仕組みです。音声アシスタント「アレクサ」のデフォルト音声とは異なる、ややけだるい女性の声を採用しているので、“らしさ”も抜群です。